The ultra lo-fi garage rock band [The Super Amateur]
Live
And Let Die / Sep 2015
「ザどしろうと」の第5弾シングルは、ご存知、ポールマッカートニー率いる「ウイングス」が1973年に発表した名曲「死ぬのは奴らだ」。
2015年12月に公開された映画『007スペクター』の予告編バージョンとして編曲したジェームズボンドのテーマ曲と「死ぬのは奴らだ」のライブバージョンがカップリングされている。
ジャケットは、経年、映画007シリーズのタイトル映像を担当しているモーリスビンダーへのオマージュで、これまた相当にカッコ良いです。

1. Live And Let Die [Single Edit]
2. James Bond Theme [SPECTRE
Trailer Version]
3. Live And Let Die [Live at Now
Here]
◎ライナーノーツ抜粋
(ライター / bockin'on編集長 巣鴨陽一)
"Live And Let Die"
ご存知、1973年発表のポールマッカートニー率いるウイングスの代表作で、ジェームズボンド役を初めてロジャームーアが演じた映画007シリーズ第8作目『死ぬのは奴らだ』のテーマ曲である。映画自体は、物語にブードゥー教が関わっていたり、倒したはずなのに何故か生き返る敵?(不死身の男サメディ男爵)が登場したりと、ロジャームーアボンド第1作目にして007シリーズの中でもかなり異色な作品なのだが、タイトル曲の方は、イギリスの「ミュージック・ウィーク」誌において最高位9位、アメリカの「ビルボード」誌では最高位2位を獲得する大ヒット。007シリーズのテーマ曲が英米両方のチャートでトップ10入りしたのはこの曲が初めてのことだった。
現在でもポールマッカートニーご本人のライヴでは必ずと言っていいほど演奏されており、大量の打ち上げ花火が仕掛けられる等、ステージ中最も観客を盛り上げる曲である。このド派手な演出に関してはポール曰く「ジェームズボンドといったら轟音と銃声だから。」とのこと。
さてさて、そんな名曲を「THEどしろうと」がカヴァー。もともと静と動のメリハリがきいたインパクトのある曲なので、言うまでもなくカッコ良いのだが、個人的には前半のピアノがフィーチャーされた編曲部分の疾走感がツボ。これまでにリリースされたシングルや、何度かライブに足を運んだ中でも、ここまでピアノをフィーチャーした楽曲は「THEどしろうと」には見当たらず、今回は、リーダーによる趣向の強いカヴァー曲と推察される。おそらく、演奏もゾノではなくリーダーによるものだろう。
イントロにはボンドとヒロインであるソリテールが出会うシーンがクォートされ、中盤にも当時のTVスポットCMの音声が重ねられる等、相当に凝った仕上がりとなっている。ジャケットもモーリスビンダーによる映画のタイトル映像をオマージュしたものになっていて、相変わらずのリーダーとバンのサブカルチャー造詣度(オタク度)が窺える。
そして、そして、お楽しみのカップリング曲の方は、「ジェームズボンドのテーマ」に「ライブバージョン」ということで、この2曲目の「ジェームズボンドのテーマ」がバンドとしては初の(インストもん)というわけなんだけど、これまた、どえりゃー(急に名古屋弁ですみません。)カッコ良くて、総じて、聴きどころ満載のシングルとなっている。
いやはや、飛ぶ鳥落とす勢いの「THEどしろうと」。小生、実はバンドのホームページやユーチューブを楽しみつつ、このライナーノーツを書いているのだが、ユーチューブのコメント欄を引用させていただくと、本当、『もしかしてだけどっ!もしかしてだけどっ!
もはや、あんたらすでに(どしろうと)じゃないんじゃないのーっ!』ってな感じです。
早くアルバム出ないかなぁ。